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フェンシングの普及

フェンシングは主にヨーロッパの人々に普及しているスポーツです。

ヨーロッパが発祥の地であるからでしょうか。

日本では、先のオリンピックで日本人が始めてメダルを獲得してから、ようやくメディアなどで公式試合が取り上げられるようになってきました。

日本の人々の間にフェンシングが認識されてきたのはここ数年のことといっても良いでしょう。

しかし、日本に初めてフェンシングが上陸したのは明治時代のことです。

この頃は、戦術に積極的に西洋の技術を取り入れていた時代でもありました。

フェンシングもその例にもれず、フェンシングの優れた剣技を日本陸軍が導入しようとしたことに起源を見ることができます。

明治17年に西郷従道(西郷隆盛の弟)陸軍卿の命令により、陸軍の戸山学校にてフェンシングの指導員の選抜が行われたという記録があります。

当時、日本の国内にフェンシングを指導できる人間はおらず、フランスからフェンシングの指導員を招いて陸軍への指導にあたらせたとも記録に残っています。

ただ、当時はスポーツとしてのフェンシングの普及を目的としていたのではなく、戸山学校が剣術や歩兵術の学校だったこともあり、剣術の発展を目的として取り入れられたと考えられています。

スポーツの一つとして日本にフェンシングを伝えたのは、フランス留学から帰国した岩倉具清氏です。

昭和7年のことでした。

岩倉氏はフェンシングを日本にスポーツとして普及させようと、法政大学やYMCAといった学校の学生に教え始めました。

少しずつ学生の間に広まっていき、昭和15年にはオリンピックが日本で開催されることが決定し、日本国中にフェンシングが普及していったのです。

ただ、このオリンピックは戦争で中止になりました。

戦後は学生の間でフェンシングが流行し、優秀な選手が育っていきました。

やがて、20年後の昭和35年には、フェンシングの日本人選手を初めてローマで開催されたオリンピックに派遣しました。


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